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『The Klone and I』(Danielle Steel 著、Delacorte Press)

c0077412_948611.jpg2作目のダニエル・スティール。初めて読んだ『The House on Hope Street』がまあよかったし、230ページほどという手頃な長さだったので楽勝、と思って図書館から借りてきた。確かに楽勝ではあったが、内容があまりにばかばかしくて読んで損をした。
タイトルにkloneとあって、ちょっと引っかかったが、cではなくてkだから、まさかクローンと付き合う話ではないだろうと思ったのが間違いだった。まさにクローンと付き合って、一時はその魅力に虜になってしまうお話だった。それでも、生化学的な存在であるクローンならまだいい。この小説に登場するクローンは、電子工学的に作られた人造人間、いわゆるロボットなのである。見た目は本物の人間そっくりで、独自の思考や好みも持っているごく当たり前の人間で、いらないときは頭と胴体を切り離して置いておけるモノ、という設定で、子どもだましもいいところ。今時は子どももだませないこんなロボットにのぼせてしまう女主人公の浅はかな言動をおもしろおかしく描いているところがこの作品のミソなのかも知れないが、全然笑えない。(2009.1.10記)
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by nishinayuu | 2009-03-31 09:49 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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