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『Harry Potter and the Deathly Hallows』(J.K.Rowling著、Bloomsbury)

c0077412_10303245.jpgシリーズの7冊目、完結編である。著者はこの完結編の構想を頭に置いて1冊目を書き始めた、とどこかに書いてあったが、そうでなくては7巻もの物語を破綻なくまとめることはできなかっただろう。ハリーの額に残っている傷の意味、ダンブルドールとスネイプの関係、などこれまで曖昧だった点が解明される、納得の完結編である。
このシリーズについては、ハリー少年に成長がないとか、何でも「魔法」で片づけてしまって深みがないとか、2、3巻まで読むともうあきあきするとか、否定的な声も多く聞かれる。確かに、ハリーはいつも新しい脅威に直面してはその対処に追われるばかりで、あまり「学習」していないようではあるし、めまぐるしい魔法の連続で読者が想像力を働かせる余地はあまりない。けれども、生まれたとたんに両親を亡くした孤児の少年の物語として読むと、その境遇の哀れさが切々と伝わってくる場面が随所に見られ、それにもかかわらず健気に生きていくハリーに拍手したくなる。ハリーよ幸せになれ、という思いだけで、7巻まで読み続けることができるし、読み続けずにはいられない。(2008.12.20記)

☆著者のローリングさんもハリーのおかげでたくさん稼げて良かったですね。税金、きちんと払っていますか。
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by nishinayuu | 2009-03-07 10:29 | 読書ノート | Trackback | Comments(1)
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Commented by まるこ at 2009-03-12 08:44 x
コメントを頂いてありがとうございます。
家でレスをする時間が無いので、会社で書き込んでいます。
読書と韓国語のブログ、とても面白そうでゆっくり拝見したいので、早速ブックマークをしておきました。
家で時間を見つけて読ませていただきますね。
取り急ぎ今日はお礼まで。
そうそう、ハリーポッター、本を買ったはいいけど積んであり、何とか読まなければと焦っております。
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