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『名君の碑』(中村彰彦著、文藝春秋社)

c0077412_952439.jpg読書会「かんあおい」2009年1月の課題図書。担当者は福島県出身のSさん。
副題は「保科正之の生涯」。保科正之は江戸幕府の幕政に身を捧げるとともに会津藩の藩政においても大きな業績を残した人物。母親であるお静の生い立ちから説き起こし、正之の出生から死に至るまでを克明に綴ったもので、600ページを超える大作である。ここまで丹念に調べあげ、精魂を傾けて小説に仕立て上げた著者の根気と筆力に、ただただ驚く。業績については当然資料があり、それに基づいて描いたのであろうが、人物像に関しては著者が愛情を込めて作り上げた部分も多いだろう。とにかくこの小説に描かれた保科正之は、非の打ち所のない、完璧ともいえる人物で、こんな立派な人物を藩主として戴いていた会津藩の人びと、こんな立派な人物がいたという歴史を持つ福島県の人たちの誇らしさがよくわかる。著者が福島県の人でないのが不思議なくらい。(2008.11.30記)
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by nishinayuu | 2009-02-19 09:52 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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