『あねのねちゃん』(梶尾真治著、新潮社)

c0077412_2158354.jpg主人公・玲香は幼稚園の頃いつもひとりぼっちだった。両親は店をやっていて家にはあまりいられなかったし、引っ込み思案のため友だちもできなかった。そんな玲香の前にある日突然小さな女の子・あねのねちゃんが現れて、玲香の友だちになった。あねのねちゃんはいつも玲香のそばにいて、いっしょに遊んだり、困っているときに助けてくれたりした。けれどもなぜか、そんなあねのねちゃんの姿は玲香にしか見えないようなのだった。あねのねちゃんのおかげで玲香は寂しくなくなったし、幼稚園の友だちとも話せるようになっていった。そうして小学校に上がる頃には、あねのねちゃんはいつの間にかいなくなった。
ところが、いなくなったはずのあねのねちゃんが、十数年後、神経がずたずたになった玲香の前にまた現れる。最初は昔と同じ姿だったが、だんだん自在に姿を変えるようになり、やることも大胆不敵になっていく。

「イマジナリー・コンパニオン」をテーマにした、はじめは童話風、やがてスプラッター風に展開していって、最後は梶尾真治らしくほんわかとまとまるお話。軽いものが読みたいときにお勧め。初出は2006.12.1~2007.6.18配信の「新潮ケータイ文庫」だそうだ。(2008.9.25記)
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by nishinayuu | 2008-12-25 21:58 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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