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『海の上のピアニスト』(アレッサンドロ・バリッコ著、草皆伸子訳、白水社)

c0077412_1153351.jpgイタリアの超人気作家(だそうです)の作品で、原題はNovecento (Un Monologo) 『ノヴェチェント、ある独白』である。『海の上のピアニスト』というタイトルで公開された映画の原作として知られるが、著者によるともともとは、俳優エウジェニオ・アッレグリと演出家ガブリエレ・ヴァチスのために書いたもので、1994年7月に初演されている。

主人公ノヴェチェントの正式な名はダニー・ブードマンT・D・レモン・ノヴェチェント。ダニー・ブードマンは主人公を発見して親代わりになった船乗りの名前、T・D・レモンは発見されたとき主人公が入っていた段ボール箱に印刷されていた文字、ノヴェチェントは発見された年1900の900(ノヴェ9+チェント100)からとったもの。
大西洋を横断する豪華客船に生後間もなく置き去りにされたノヴェチェントはそのまま船の上で大きくなり、親代わりだったダニーが死んだときは8歳になっていた。このとき船長は彼を船から降ろそうとするが、彼は姿をくらまし、22日後に船が海に出たときに、とつぜん名ピアニストとして姿を現わしたのだった。

船の上しか知らない天才的なピアニストという、華やかにして悲壮な人生を生きた男の数奇な物語。(2008.9.16記)
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by nishinayuu | 2008-12-13 11:53 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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