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『月は無慈悲な夜の女王』(ロバート・A・ハインライン著、矢野徹訳、早川書房)

c0077412_942516.jpg時は2075年。月は地球の行政府が管理する地球の植民地だった。月の住民は前科者をはじめとして何らかの理由で地球を追放された者たちとその子孫。主人公のマヌエル・ガルシア・オケリーは祖父の代から月世界に住むコンピューター技術者で、個人請負業者として行政府のコンピューターの維持管理をしている。そんな彼がある日、行政府のコンピューターの親玉であるマイクが「目覚めた」ことに気づく。マイクはある時期から思考能力と感情を持つ生きものになっていたのだ。行政府のすべてを握っているマイクと心を通い合わせた主人公は、マイクからマンと呼ばれるほどに信頼されるようになる。このマイクを中心に据えて主人公、ワイオと呼ばれる若くて魅力的な女性、老練な指導者である教授が手を組み、月世界の人びとをまとめて月世界を地球から独立させる、という壮大な事業に乗り出す。

ハルよりも、IBMよりもはるかに進んだコンピューターであるマイクの活躍ぶりが壮快。(2008.8.20記)

☆タイトルが印象的でなかなかいいですね。でも『流れよ我が涙、と警官は言った』や『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』の奇抜さには負けている?
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by nishinayuu | 2008-11-15 09:43 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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